前回同様…(理想のメソッドを目指し)、「ベイトリールでのロングキャスト」について考察します。
因みに…上記の写真は、ビデオ撮影を始めた頃の左投げです。
一寸恥ずかしいのですが…、此れから先も…己の根本的欠点を忘れ無い為に、「過去の至らないスイング」を公開しときます。
メソッドさえ掴めれば…、右も左も遣る事は同じです。
リールの握りはスリー・フィンガー
私の場合、ベイトリールはスリー・フィンガーで握っています。
貴方が右投げなら、安定して保持出来る(左巻きベイトリールでの)「スリー・フィンガー・グリップ」が御勧め。
左投げの時は(左側にハンドルが有るので)ワンフィンガーで投げ、其の後右手のスリー・フィンガーに持ち替えます。
とっても、面倒くさいです。
まあ!でも…、(スリー・フィンガーで握っていて)若しもフル・スイング中に誤って(ハンドルに)指が接触したら…、(クラッチが入り)リールが壊れて仕舞うので仕方が無いですね。
右投げの人が右巻きリールを使えば同じ事に為ります、そりゃあワン・フィンガーでしか握れませんよ。
左側にハンドルが有れば…、ワンフィンガーだろうがツーフィンガーだろうがスリーフィンガーだろうが、自分の好みで握れます。
何十~何百と繰り返すソルトでのルアー・キャストで…、貴方は一回一回タックルを持ち替えるのですか?
余談ですが…
だから…、ハンマーを扱う様に重い方を下にして振る方が、物理的には適しています。
(大きな打撃力を得たいのに、軽い方を下にしてハンマーを振り下ろす人は居ないでしょう?)
私の場合、人差し指は伸ばしたスタイルです。 (スリー・フィンガーのツー・フィンガー・グリップ?)
理由は、三本の指でガッツリ握ると余計な力が入り、操作や感度が鈍く為って仕舞うので…。
此れで大きな魚が着水ヒットしても…即対応出可能ですし、状況に依っては…糸を出して往なす事も可能です。
リールの持ち方については今も議論が絶えません、他の方の意見を否定するとか、争う気等…毛頭有りません。
然し…、事ロング・キャストに於いては手首(スナップ)は使いますが、パワーを発生させる為では無く、寧ろジョイント(関節)部としての役割が大きいと考えています。
浅く握って身体の一番小さな筋肉を使って遠くへ飛ばす?そんな事…スポーツ的に有り得ません。
助走距離を長く
ベイトキャストはスピニングリールと比べ、前方への振り出しストロークが短い(狭い)、だから…バックスイングで十分な距離を取って遣る必要が有ります。
スピニングリールでのキャストは、ロッドが地面と平行に為る位迄振り込めますが、ベイトリール・キャストは大体45度位、然も…最後迄フルパワーで振れ無いので…。
スピニングリールと同じキャストをすれば、急加速・急停止で即バックラッシュでしょう。
詰り…ベイトで遠投する場合、後方のスイングは(体を捻転させ乍ら)出来る限り大きく長く取って遣る事が必要です。
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利き手の押し
私の場合、リールを決して強く握り込んで保持はしていません。
飽く迄…、前方へのスイング(運動)なので、全方向からのホールドは必要無いと考えています。
其れで十分、力強くロッドを振れます。
スイング前方(目標)に向けての、パワー(トルク)の伝達です。
利き手の動きは最大、反対側の手の動きは最小
利き手は大きく躍動するが、反対側のグリップ・エンド側の手の動きは最小である。
相反する両手の動き、一見矛盾している様に思えるかも知れません!けれど…、此れがロッドを最も効率良くパワフルに動かせる遣り方なのです。
ロッドのトップ(先)側を、大きく効果的に動かして遣るのです。
逆に…、グリップ側が(無駄に大きく)動き過ぎれば、全身で溜めたパワーを発揮させられません。
―― 追記 ――
御気付きの方もいるでしょうが、タイトルの画像に使った(過去の)左投げでは其れが出来ていません!
従って…、スイングのタメも利いて無い状態です。
※私も元来「手投げ腕投げ」だったので、悪い癖が彼方此方に残っているのです。
済みませんが…、今回は御了承願います。
此れから初期スイングが如何変わって行くのか?御楽しみに!
ロッド(グリップ・エンド)を引き付ける?
確かに(スイングで)グリップ・エンド引き付ける様な動きは存在しますが…、其れは(スイングと云う)連続動作の中での「ひとコマ」なのです。
折角全身でキャストしていても、グリップ・エンドを無理矢理引き付ける動作に執着すれば、スイング全体のバランスは崩れて仕舞います。
前回から繰り返し言ってますが、スイングは全体の動きで成し遂げられるもの。
「スポーツ・キャスティング」の世界では既に指摘(否定)されていますが、竿尻を引き付ける動作を強調(誇張)したキャストはナンセンスです。
続きます。
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